
霊峰富士を望む静岡県の清水。東海道五十三次、一八番目の宿場「江尻宿」は時を経た今も、そこはかとなき旅情を掻き立てる。江戸の頃より、天然の良港として栄えた海に小舟を浮かべ、拘りの団子でノッコミの黒鯛=チヌを誘う。短尺の竿を操り、かかり釣りの妙味を披露するのは、四国徳島に暮らす正木義則さん。「サムライマサキ」の異名を取るレジェンドは古希を迎えて尚、意気盛ん。後進の育成にも余念がない。電光石火のアワセ…鋒鋭し、武士(もののふ)の釣りなり…
■タックル
竿:チヌかかり釣り専用竿 1m58cm
リール:下向き片軸リール 65
道糸:フロロ 2号(通し)
ハリ:ウルトラ競技チヌ 4号
■撮影協力 原金つり船様
■放送日 2025年2月22日

吉野熊野国立公園に属する雄々しきリアス海岸で縁取られた海辺の街、南紀串本。本州最南端、黒潮の恩恵を享受する沖合に近年、キハダマグロの回遊が頻繁に目撃されるようになった。南紀と言えど、遠洋まで船を出さねば叶わぬ大物ハンティングが、近海で手軽に楽しめるとあって、この冬、串本界隈は俄かに沸騰の気配を見せている。60キロを優に超え、「串モン」と呼ばれるキハダマグロと対峙するのは和歌山県田辺市の大手釣り具店で働く雛倉逸人さん。紀州の海釣りを知り尽くす歴戦の手練れだ。撒き餌を潮流に乗せ、ターゲットの狩猟本能を刺激する。大いなる可能性を秘めた黒潮疾る海で…比類なき、その醍醐味を…
■タックル
竿:キハダ専用竿 1m70cm
リール:大型電動リール
道糸:PE 8号 300m
ハリス:フロロ 28号 100m
ハリ:プロトフック 30号
■撮影協力 かわばた渡船様
■放送日 2025年2月15日

和歌山のランドマーク、マリーナシティを対岸に望む和歌浦湾の懐深くに抱かれた長閑な港町、塩津。心地良い朝の陽射しを総身に浴びて釣りに没頭する。ターゲットはアングラーの遊び心を刺激するマアジ。真冬のライトゲームに興じるのは阪南を拠点に活動する武田栄さん。自ら手がけるフィッシングギヤブランドを通じ、釣りの楽しみ方を追求している。ドラマーの顔も持つ、浪速では、ちょいと名の知れた存在だ。指あき手袋で感覚研ぎ澄まし、小さなアタリを待ち受ける。日がな一日、寒さも忘れ…自由気ままな趣味人の釣りを…
■タックル
ロッド:ライトゲームロッド 6ft
リール:2000番クラス スピニングリール
メインライン:PE 0.15号
リーダー:フロロ 4lb
ジグヘッド:湾岸プロヘッド 1.5g
ワーム:ドロメシャッドM 2.5inch ケイムラ
■撮影場所 和歌山 塩津漁港/大阪 阪南エリア
■放送日 2025年2月8日

山梨県の南東部、霊峰富士の麓に横たわる山中湖は四季折々、多様性に富んだ豊かな表情を見せてくれる。寒風吹き荒ぶ頃…分厚いジャケットを脱ぎ、ヌクヌクの船内で可憐な銀鱗を追う。真冬のワカサギ釣りに挑む藤田さいきさんはJLPGAツアーに参戦する歴戦のプロゴルファー。2006年に初優勝。長きに亘り、安定した成績を積み重ね数々の栄冠を手にしてきた。出場試合数587。昨年の賞金ランキングは10位。現役バリバリのトッププロは今、遠征先にタックルを持って行く程、釣りにどっぷりハマっている。ワカサギは初めてのターゲットながら…勝負師の感性鋭く…気軽で楽しさに満ちた冬の風物詩を堪能する。
■タックル
穂先:金属先調子 34cm
リール:ワカサギ専用電動リール
道糸:PE 0.15号
オモリ:時短スリムワカサギオモリ 8g
仕掛け:時短ワカサギ7本 1号
時短誘々ワカサギ6本 1号
■撮影協力 つちやボート様
■放送日 2025年2月1日

飛騨高山の川上岳に端を発する宮川は富山との県境を跨ぎ神通川と名を変え、富山湾に注ぐ。夏、鮎の友釣りで賑わう名河川には、秋から冬にかけてシーバスが汽水域に入ってくる。その難敵に落ち鮎パターンで挑むのは笠原里生さん。新潟の海辺に育ち幼少の頃より釣りに親しんだ。とりわけ、バス釣りには一方ならぬ思い入れがある。刹那のバイトに果てなき浪漫を求めて…シーズンを締め括る大物を狙い撃つ。
■タックル
①
ロッド:シーバス用ロッド 9ft2in
リール:小型スピニングリール
メインライン:PE 1号
リーダー:ナイロン 20lb
ルアー:フローティングミノー 125mm
フック:STX-45ZN #4
②
ロッド:バス用ロッド 6ft6in
リール:小型ベイトリール
メインライン:PE 1号
リーダー:ナイロン 20lb
■撮影エリア 富山県 神通川・小矢部川
■放送日 2025年1月25日

静岡県の大井川沖、太平洋の潮流と交わる遠州灘。荒ぶる波に揉まれ、厳しい冬の海と対峙する。霊峰富士を彼方に望み…デッキに陣取り、釣り糸を垂れる。滅多にお目にかかることのできない高級魚シロアマダイに挑むのは静岡県袋井市の釣具店に勤めるタイラバの使い手、石川雅人さん。釣りを通して多彩な魚たちと出会ってきた。とりわけ、タイラバには格別な思い入れがある。拘りの仕掛けを駆使して華やかなシロアマダイを誘い出す。
■タックル
ロッド:タイラバ専用ロッド 6ft10in
リール:小型両軸リール
メインライン:PE 1.5号
リーダー:ナイロン 30lb
タイラバ
ヘッド:140g、195g、156g
パーツ:チェンジストッパー
アシストライン:PEアシスト鯛ラバライン
フック:ジガーライトマダイ向う合わせ 10号
■取材協力 華丸様
■放送日 2025年1月18日

フィリピン共和国、首都マニラの北北西へ80キロあまり。満々と水を湛えたパンパンガのフィールドにトーマンを追う。150センチ・20キロにも達するライギョの仲間、ジャイアントスネークヘッドで名を馳せる怪魚に挑むのはアマゾンを始め、世界の秘境を渡り歩く鵜山和洋さん。モンスターを捉える強靭なフック開発にも携わり多彩な活躍の場を持つアングラーだ。釣行初日、濁りの入ったコンディションから、ついにトーマンを引き摺り出した。雨が降り頻るタフ・コンディション、何するものぞ…バズベイトを駆使してウィードに潜むトーマンを狙い撃つ。
■タックル
ロッド:トーマン専用ロッド ミディアムテーパー 7ft
リール:ベイトリール 9.1 HG
メインライン:PE 4号
リーダー:直結ワイヤーリーダー
ルアー:バズベイト
フック:ジャングルトレーラー 4/0プロト
■撮影地 フィリピン・パンパンガ州
■放送日 2025年1月11日

フィリピン共和国、首都マニラの北北西へ80キロ余り。満々と水を湛えたパンパンガのフィールドには150センチ・20キロにも達する雷魚の仲間トーマンが潜んでいる。ジャイアントスネークヘッドとして世に名を轟かすモンスターに挑むのは世界を股にかけ、怪魚ハンティングの魅力・醍醐味を発信する鵜山和洋さん。初日、雨で濁りが増したコンディションに戸惑いながらも釣りをアジャスト。見事にトーマンを捉えてみせた。狩人の野性を呼び覚ますバイトを求めて…水面を掻き乱すバズベイトを駆使し、ブラインドに潜む猛きトーマンを誘い出す。
■タックル
ロッド:トーマン専用ロッド ミディアムテーパー 7ft
リール:ベイトリール 9.1 HG
メインライン:PE 4号
リーダー:直結ワイヤーリーダー
ルアー:バズベイト
フック:ジャングルトレーラー 4/0プロト
■撮影地 フィリピン・パンパンガ州
■放送日 2025年1月4日

大小7000余りの島々からなる東南アジア、フィリピン共和国。首都マニラから北北西におよそ80キロ、満々と水を湛えたパンパンガ州のフィールドには150センチにも達する雷魚の仲間、トーマンが潜んでいる。ジャイアントスネークヘッドとも呼ばれるプレデターフィッシュと対峙するのは鵜山和洋さん。世界を股にかける歴戦の怪魚ハンターだ。バズベイトを駆使して、フィリピンの広大な水辺をトレース。雨が降りしきるタフコンディション…難敵トーマンに迫りゆく。
■使用アイテム
ルアー:バズベイト
フック:ジャングルトレーラー 4/0プロト
■撮影地 フィリピン・パンパンガ州
■放送日 2024年12月28日