
蔵王連峰の裾野、満々と水を湛えた釜房湖は、「みちのく杜の湖畔公園」に認定された憩いの水辺。四季折々、多彩な表情を見せる畔は春、桜が咲き誇る。青い空と白い雲に映える見事なソメイヨシノの下で、ウキを通して魚と語らうのは埼玉に暮らす萩野孝之さん。猛者集うヘラブナ釣りの全国大会を4度制した歴戦の手練れだ。釣技、懐深く、人柄朗らか…名手が迫るノッコミのヘラブナ。その格別な釣りを…
■タックル
竿:へら竿 10.5尺
道糸:ザイト へら道糸 フラッシュブルー 1.5号
へらテーパーストッパー 2.0M
強力一体ウキベスト 1号
ウキ:一志プロトボディ 4枚合わせ 7cm
ハリス:0.8号 35cm/50cm
ハリ:金へら改良スレ 8号
■撮影場所 宮城県 釜房湖
■放送日 2025年5月10日

大小180もの島々からなる隠岐諸島。島前・知夫里島の沖に浮かぶ神島も、そのひとつ。断崖直下の磯場は多彩な魚が狙える釣りの好フィールド。釣行初日、グレとたっぷり遊んだのは山口美咲さん。岡山からやってきた。
年間釣行日数は優に100日を超え。メディアを通じて磯釣りの楽しさを精力的に発信している。トーナメントにも参戦、日々技を磨く。知略を尽くし大型のマダイに迫る。7キロオーバーも夢じゃない。
■タックル
竿:磯竿 1.5号 5.3m
リール:2500番スピニングリール(レバーブレーキ付き)
道糸:ナイロン 3号/ハリス:ナイロン 3号
ウキ:円錐ウキ 00
ハリ:ザ・ROCK 9号
■撮影協力 福友渡船様
■放送日 2025年5月3日

山陰・島根半島から北方に60キロ。隠岐有人4島のひとつ、島前・知夫里島は比類なきジオパーク、太古の鼓動を刻み続ける。大小180もの島々が彩りを添える隠岐の海域は魚影濃く、磯釣りの醍醐味を堪能できる。本州ではおいそれとお目にかかれない良型のグレ=メジナを求め、岡山からやってきたのは山口美咲さん。春の陽気に満ちた知夫里島は旅人を朗らかに包み込む。緩やかな時の流れに身を委ね…
■タックル
竿:磯竿 1.5号 5.3m
リール:2500番スピニングリール(レバーブレーキ付き)
道糸:ナイロン 2号/ハリス:フロロ 1.7号
ウキ:円錐ウキ 01
ハリ:ケイムラ沖アミグレ 6号
■撮影協力 福友渡船様
■放送日 2025年4月26日

九州本土から60キロあまり。玄界灘に浮かぶ沖ノ島は宗像三女神をまつる、入島が厳しく管理された神宿る島。航海の安全に関わる古代祭祀遺跡群は2017年、世界文化遺産に登録された。神聖なる島の周辺は魚影濃く、ベイトを求めて巨大な青物が回遊してくる。とりわけ春は荒喰いするヒラマサをトップで狙えるとあって、アングラーの熱気は沸点に達する。福岡に暮らす古賀章太さんもその一人。父親が営む電気工事業を手伝う傍ら、寸暇を惜しんで、テクニックを磨いてきた。これまでに手にしたヒラマサは数知らず。自己ベストは堂々たる体躯の35キロ。オフショアソルトキャスティングの未来を担う若き俊英の釣り。春のヒラマサと、いざ真っ向勝負!
■タックル①
ロッド:キャスティングロッド MH 8ft8in
リール:大型スピニングリール
メインライン:PE 5号/リーダー:ナイロン 100lb
スプリットリング:キャストリングシールドワイヤー #8
ルアー:ダイビングペンシル 190mm
フック:STX-60 2/0
タックル②
ロッド:ジギングロッド 6ft4in
リール:大型スピニングリール
メインライン:PE 3号/リーダー:ナイロン 60lb
スプリットリング:スプリットリングウルトラワイヤー #6
ジグ:セミロング 150g
フック:ジガーミディアムブルーチェイサー 11/0
■撮影協力 和丸様
■放送日 2025年4月19日

富士の裾野、御殿場市に横たわる東山湖。暦では遠に春とは言え、朝方の湖畔は凍てつく寒さだ。桜の蕾は、まだ硬く…爛漫の時に向け、息を潜める。色とりどりのルアーを取り揃え、ニジマスの食い気を誘う。湖面に揺らめく逆さ富士の元でエリアトラウトの魅力を発信するのは富士宮に住まう戸塚明子さん。自社ブランド製品の実釣テストの場として、東山湖フィッシングエリアは月イチで通う欠かせぬフィールドだ。
寒の戻り…食い渋るトラウトに、細やかな段取りで着実に間合いを詰めていく。
■タックル①
ロッド:トラウトロッド 5ft10in
リール:小型スピニングリール
メインライン:PE 3lb
リーダー:フロロ 3lb
ルアー:スプーン 1.8g
フック:JAGUAR SBL34-OE #6.5
タックル②
ロッド:トラウトロッド 6ft
リール:小型スピニングリール
メインライン:エステル 2.2lb
リーダー:フロロ 2.5lb
ルアー:スプーン 2.4g
フック:SBL-27 #6
■撮影協力 東山湖フィッシングエリア様
■放送日 2025年4月12日

春まだ浅き瀬戸内海。香川県高松市の沖に浮かぶ女木島は桃太郎伝説を長きにわたり語り継ぐ。令和の世、恐ろしき鬼たちは微笑みをもって、旅人を迎えてくれる。長閑な沖堤防で釣り糸を垂れ、愛らしきメバルを誘うのは徳島市で理容店を営む賀川正志さん。小ぶりなハリにワームを組み合わせ…力感なく、軽妙に誘うライトタックルの使い手だ。幼少の頃より、鳴門の潮流にもまれ、そのテクニックは円熟の境地にある。
意気揚々と…鬼退治ならぬメバル退治に乗り込んだものの、思いもよらぬ苦戦を強いられた。ベテランをも翻弄する春告魚。緩やかな時が流れる離島の釣りを…
■タックル
①
ロッド:メバル専用ロッド 9ft
リール:小型スピニングリール
メインライン:マイクロゲームPEハイライト 0.2号
リーダー:ザイト・磯フロロ 1号
ワーム:ドロメシャッドM 2.5inch クリアーケイムラ
ハリ:チンタメバルGB 7号
タックル②
ロッド:メバル専用ロッド 7ft
リール:小型スピニングリール
メインライン:フロロ+ナイロン 2.5lb
オモリ:ガン玉 5B
ワーム:ドロメシャッドM 2.5inch クリアーケイムラ
ハリ:チンタメバルGB 6号
ジグヘッド:バランサーヘッド 0.3g
ワーム:ドロメシャッドM 2.5inch クリアーピンクラメ
■撮影場所 香川県 女木島
■放送日 2025年4月5日

紺碧の空に一際映える群馬の名峰、赤城山。麓に横たわるカルデラ湖は結氷し、雪を乗せ、冬の風情を醸し出す。本州で氷上ワカサギ釣りが楽しめる希少なフィールドは凍てつく寒さ…防寒対策万全にオリジナルの仕掛けで可憐なワカサギに挑むのは松田克久さん。
鮎釣りの全国大会も制した歴戦の手練れは、卓越した見識をもって、独自の世界観を釣りに投影してきた。赤城大沼は経験値を積み上げるには、うってつけ。修練の場としてベテランのチャレンジングスピリットを刺激する。食い渋るワカサギと丁々発止。策を講じて口を使わせる。氷上に輝く銀鱗は…さも宝石の如し。
■タックル
穂先:29cm
リール:ワカサギ専用リール
道糸:PE 0.25号
オモリ:渋りワカサギオモリ 3g
自作仕掛け
幹糸:ザイト・フロロ鮎 0.2号
エダス:フロロ 0.2号 2.5cm
ハリ:金 タフ渋りワカサギ袖 1.5号
■撮影協力 バンディ塩原様
■放送日 2025年3月29日

春霞。明石海峡に面して横たわる淡路島の沖堤防で季節の移ろいを総身に浴びる。
伝統の釣り道具、播州えび箱を足元に置き、春告魚メバルを誘う。水面に漂うウキに集中しアタリを待つのは兵庫県西宮市に暮らす垣田恭兵さん。持って生まれた屈強な体躯を活かし、柔道家として大成。数々の栄冠を手にしてきた。引退する前年、2021年全日本柔道選手権大会において第3位となり有終の美を飾る。幼い頃から父親に手を引かれ、釣りに親しんだ。親子が紡いだ思い出の片隅には、播州えび箱が…
柔の道を邁進する心優しきアスリート。虜になった興趣あふれる釣り。まやかしなき心技体、ウキを通じて魚と語らう。
■タックル
竿:延べ竿(硬調硬)6m
道糸:ナイロン 2号
ハリス:ナイロン 1.5号
ハリ:極メバル 9号
■撮影協力 淡路島渡船様
■放送日 2025年3月22日

沖縄を際立たせる鮮やかなエメラルドグリーンの海。世界にも稀有な美ら海の豊満は、淡水と混じる汽水エリアにおいても濃密に享受できる。南洋のカラフルな魚と遊べる釣りの好フィールド。時に姿を見せる、息を飲む大物に思いを馳せるのは沖縄本島、中頭郡に暮らす宮城梓さん。メディアを通じて琉球の魅力を精力的に発信している。魚種、サイズ、メソッドに拘ることなくショアからオフショアまで、多様な釣りをこなすオールラウンダーだ。フットワーク軽やかに水辺を巡る。朗らかなウチナンチュの釣りは仄として清々しい。
■タックル
ロッド:ライトゲーム用ロッド 6ft8in
リール:小型スピニングリール
メインライン:PE 0.3号
リーダー:フロロ 1.75号
ルアー:バイブレーション 45mm
フック:S-75M #4
■撮影場所 沖縄本島 国場川・中山海岸・石川川
■放送日 2025年3月15日