
島根県益田市の北方、約12キロ。日本海に浮かぶ神話の舞台、高島は比類なき釣りフィールドとして釣り人の飽くなき欲求に応えてくれる。磯からは大型の青物にマダイ、グレや石鯛を狙えるが、50年前、一人のアイデアから生まれた樽カゴのウキ釣りは、異趣に満ちている。生のオキアミに比べて、沈みが遅いボイルを樽カゴに詰める。サシエもボイルを使用。樽カゴの重さを利用して沖へ遠投、竿を煽りカゴからオキアミを海中へ落としていく。山陰独自のウキ釣りで旬のイサキに挑むのは、島根県江津市で釣具店を営む西谷圭二さん。SNSを通じて精力的にエリアの釣り情報を発信している。
ジャンルは問わず、幅広く釣りに精通しているが、「樽カゴ仕掛け」への思いは一入。
知らぬまま、素通りするには、あまりに惜しい「樽カゴ」のポテンシャル。温故知新、その醍醐味を…
■タックル
竿:磯マダイ竿 3.5号 5m30cm
リール:中型スピニングリール
道糸:ナイロン 6号
ハリス:ザイト・磯フロロ 4号
ハリ:カットグレ 11号
■撮影場所 島根県 高島
■放送日 2025年7月12日

朝の柔らかな薄日にけぶる明石海峡大橋。名にし負う豊穣の海は爽やかな好天に恵まれた。遊漁船から釣り糸を垂れ、五感を研ぎ澄ます。伝統の漁具から派生したタイラバ躍らせ、明石のマダイを誘うのは、釣りの魅力にどっぷりハマる浪花女子、戸井絢香さん。
魚種は問わず…魚の王様はもちろん、俊敏な青物に極太のタチウオ。岩礁帯に潜むロックフィッシュまで。 意気揚々とホーム明石の海に乗り込むも、思わぬ苦戦を強いられた。諦めることなく、挑み続け…ようやく手にした格別な一枚。釣り女子の奮闘を…
■タックル①
ロッド:タイラバ用ロッド 6.4ft
リール:小型ベイトリール
メインライン:PE 0.8号
リーダー:フロロ 2.5号
ヘッド:チェンジアップヘッド80
パーツ:チェンジストッパー
フック:ジガーライト マダイ向う合わせ 6号
タックル②
ロッド:ジギング用ロッド 6ft1in
リール:8000番クラス スピニングリール
メインライン:PE 2号
リーダー:フロロ 35lb
■撮影協力 STAY GOLD様
■放送日 2025年7月5日

東京都に属する伊豆七島のひとつ、三宅島。近年においても20年周期で噴火を繰り返す活火山の海域は多種多様な魚と出会えるアングラー垂涎のフィッシングフィールド。とりわけ、三宅島の西南西、約8キロ…黒潮本流が疾る三本岳のポテンシャルは比類なし…尾長グレに石垣鯛、ヒラマサにカンパチ。記録級のビッグフィッシュも夢じゃない。季節風の影響を受け、波高く、渡礁できる確率が極めて低いショアから青物に挑むのは蛯子嶺樹さん。脱サラして三宅島に移住。ガイド、SNSを通じて釣りの魅力を精力的に発信している。好条件に恵まれた三本岳のロックショアゲーム。千載一遇のチャンス、逃してなるものか…
■タックル
ロッド:ロックショアロッド 9.6ft
リール:14000番クラス スピニングリール
メインライン:PE 8号
リーダー:ナイロン 140lb
ルアー:ダイビングペンシル 200mm
フック:STX-60 3/0
■撮影場所 伊豆諸島 三宅島
■放送日 2025年6月28日

太古の鼓動が今なお水辺を震わせる栃木県・中禅寺湖。奥日光に横たわる尊き湖畔は明治時代、遠い故郷に思いを馳せる西洋人が始めたスポーツフィッシング発祥の地でもある。稀有な背景も相俟って、中禅寺湖には海外から多種多様なマス類が移入されてきた。
とりわけ、日本では中禅寺湖にしか棲息しないレイクトラウトは別格の存在。最大1メートルを超えるイワナの仲間にビッグベイトで挑むのはショータ・ジェンキンスさん。SNSを通じ、釣りの魅力を発信するインフルエンサーは翻訳家、アパレルデザイナーなど多彩な顔を持つ。レイクトラウト・フィッシングは難度マックス。ノスタルジックでありながら、超絶エキサイティンング。比類なき、その釣りを…
■タックル
ロッド:ミディアム/レギュラーファスト 7.7ft
リール:ベイトキャスティングリール
ライン:フロロ 16lb
■撮影場所 栃木県 中禅寺湖
■放送日 2025年6月21日

九州最西端。五島列島の南西部に位置する福江島。歴史と信仰が息づく癒しの楽園は微笑みをもって、旅人を迎えてくれる。緑の陰影際立つ鬼岳。エメラルドグリーンの海と溶け合う白い砂浜。オレンジに染まる大瀬埼灯台のサンセット。見どころ尽きない福江島で極上の釣りを満喫するのは、房総半島を拠点に活動するライトタックルの使い手、渡邉長士さん。釣行前半、得意のアジングを存分に楽しみ…エギングではアオリイカをゲット。そして最終日。回遊するヒラマサに狙いを定め、磯に上がる。気配芬々。ロックショアの醍醐味を貴方と共に…
■タックル①
ロッド:ショアジギングロッド H 10ft
リール:8000番クラス スピニングリール
メインライン:PE 4号
リーダー:ナイロン 80lb
ルアー:ダイビングペンシル 165mm
フック:キャスティングプラグアシスト 4g用
タックル②
ロッド:ショアジギングロッド MH 10ft
リール:6000番クラス スピニングリール
メインライン:PE 2号
リーダー:ナイロン 50lb
ジグ:投次郎 50g
フック:ブレードスピンシングル #15UV
タックル③
ロッド:ショアジギングロッド H 10ft
リール:8000番クラス スピニングリール
メインライン:PE 4号
リーダー:ナイロン 80lb
ジグ:投次郎 50g
フック:ブレードスピンシングル #15UV
■撮影協力 瀬渡し せいわ丸 五島市
■放送日 2025年6月14日

九州最西端。五島列島の南西部に位置する福江島。潜伏キリシタンの遺産が数多く残る信仰厚き島は息を呑む絶景をもって、旅人を迎えてくれる。緑の陰影際立つ、鬼岳。
エメラルドグリーンの海と溶け合う白い砂浜。見所尽きない癒しの楽園は釣り人にも優しく微笑む。豊穣の福江島にやってきたのは、房総半島を拠点に活動するライトタックルの使い手、渡邉長士さん。アジングでマアジ、エギングでアオリイカ。更にさらに、磯へ渡り、回遊するヒラマサに挑むロックショアゲームも…羨望の3日間をあなたに…
■タックル①
ロッド:エギングロッド 8.3ft
リール:2500番クラス スピニングリール
メインライン:PE 0.6号
リーダー:ザイト・磯フロロ 2.5号
スナップ:耐力エギスナップ M
エギ:Draw4 3.5号 ピンククリア/UVブルー
タックル②
ロッド:アジングロッド 6.6ft
リール:2000番クラス スピニングリール
メインライン:マイクロゲームPE スーパーハイライト 0.15号
リーダー:ザイト・磯フロロ 0.8号
スナップ:一手スナップ SS
■撮影場所 長崎県 五島列島・福江島
■撮影協力 五島市
■放送日 2025年6月7日
OWNERMOVIE http://ownertv.jp/
オーナーばりwebsite http://www.owner.co.jp

滋賀県北西部、琵琶湖に面した高島は、古より都と若狭を結ぶ交通の要衝として栄えてきた。湖に流入する水の3分の1が高島から、と言われる豊かな水源は琵琶湖独自の類まれな生態系に寄与。地域で育む水辺にはビワマスやニゴロブナ、ホンモロコなど数多の固有種が生息している。小さなタナゴは4種を数え、極小の世界に魅せられた釣り師の興を掻き立てる。大阪から足繁く琵琶湖に通う水廣昭次さんも、そのひとり。
淡水小物釣りに精通する、熟達のベテランだ。一年を通して、寒暖の差が大きく、四季の移ろい鮮やかな高島。咲き誇る桜を愛でながら、近江の水郷で愛しきタナゴと戯れる。
■タックル①
竿:タナゴ専用竿(里山) 2m60cm
道糸:ナイロン 0.3号
ウキ:極小トウガラシ型
オモリ:板オモリ 0.1mm+ガン玉 8号
ハリ:タナゴ3cm(チチワ付)新半月
タックル②
竿:タナゴ専用竿(里山) 2m20cm
仕掛け:完全仕掛け 2m30cm
道糸 0.3号
親ウキ斜め通しシモリ仕掛け
板オモリ 0.1mm
ハリ:タナゴ3cm(チチワ付)新半月
■撮影場所 滋賀県 高島
■放送日 2025年5月31日

福井の嶺北地方を潤し、日野川と合流、日本海へと注ぐ越前の名高き九頭竜川。夏場、鮎の友釣りで賑わう流域には、2月から5月にかけて、海から遡上するサクラマスを求め、全国から腕自慢が馳せ参じる。遠征費に糸目はつけない熱狂的なフリークさえ羨む、釣り場から車で僅か5分、福井市内に居を構える中山隆夫さん。地の利と経験則を活かし、今シーズン、三本のサクラマスを手にしている。九頭竜川のポイント・攻め方は大方、頭に入っているのだが…万全の備えで挑んでも、釣れないのがサクラマス。だから面白い。何年やっても、答えは出ない。
■タックル①
ロッド:スピニングロッド 8.6ft
リール:4000番クラス スピニングリール
メインライン:PE 1.5号 150m
リーダー:ナイロン 20lb
リング:クイックスナップX 1号
スプリットリングハイパーワイヤー #3
ルアー:ミノー
フロントフック:STX-38ZN #6
リアフック:S-75M #1
タックル②
ロッド:ベイトロッド 8.2ft
リール:100番クラス 両軸リール
メインライン:PE 2号 150m
リーダー:ナイロン 20lb
リング:クイックスナップX 1号
スプリットリングハイパーワイヤー #3
■撮影場所 福井県 九頭竜川
■放送日 2025年5月24日

春の柔らかな日差しが照らす播磨灘、古の港町、淡路・室津の沖合は悠久の時を越え、今尚ロマン香り立つ。豊満なる海域に船を浮かべ、都人へ献上された気高きマダイを釣る。伝統の漁具から派生したタイラバを駆使し、ノッコミ期を迎えたマダイに挑むのは村田亮さん。神戸に生まれ育ち、釣り人憩うバーを経営する粋な料理人は四季折々、旬の魚と遊ぶ。釣り上げた獲物は自ら包丁を入れ、お客様へ。休日は母校への恩返しも兼ねて、少年野球のコーチを務める。地域のコミュニティと積極的に関わる陽気で気さくな人柄だ。播磨、淡路島の沖合に太公望の熱気漲る。タイラバ躍らせ誘う、ノッコミマダイ。春の正夢を、その手につかむ。
■タックル
ロッド:タイラバロッド 6ft3in
リール:小型ベイトリール
メインライン:PE 0.6号/リーダー:フロロ 2号
ヘッド:チェンジアップヘッド60 甲殻レッド
ネクタイ:スカートフックアマラバSP Gキリンレッド
フック:チェンジアップマルチカスタムホールド3本 8号
■撮影協力 栄真丸様
■放送日 2025年5月17日